人位置計測システム「ATRacker」
概要

人位置計測システム使用例
計測領域内の人々の位置・行動を測定し、データベースに蓄積するシステムです。複数のレーザー距離センサ(レーザーレンジファインダ)のデータに基づき統計的な手法を利用して人物の位置推定を行います。
機能
人位置計測ソフトウエア「HumanTracker」は、複数のレーザー距離センサのキャリブレーションを行ったり、検出した人の位置(座標)や進行方向も求めます。
左の図では、検出した人を○で表示し、中心から進行方向に線を引いて表しています。人についているIDはその人を検出した時のタイムスタンプです。(測定場所はATR会議室)
※画像をクリックすると拡大します。
精度
人(々)の位置を誤差5cm以内で計測・追跡することができます。
計測方法
複数のレーザー距離センサで、約100cmの高さにおけるすべての物体までの距離を計測し、それらを統合することで、人に似た形をした物体の位置(x,y)を統計的に推定します。
利点
- 同時に50人以上の位置を計測・追跡可能
- 腕の位置などを利用して、身体の向きも検出可能
- 人の腕の動きを考慮した適応型形状モデルを利用しているため、位置の推定が高精度
- リアルタイムで推定結果を出力。ネットワーク経由で別ソフトとの連携も可能
- 高さ100cmでの計測のため、椅子や机などが邪魔になりにくい
- 個人を特定しないのでプライバシー問題を回避
適用例
- ショッピングモール、教室、体育館、展示場などでの人の動線や行動の解析
- マーケティング情報の取得
- サービスを求めている人を見つけ、ロボットが近付いてサービスを提供
- サービスを求めている人のPDAや携帯電話に向けて情報提供
- デジタルサイネージとの連携(例えばグループのお客様であればグループ向けお店の紹介など)
動画
屋内人位置計測システム
屋内で、タグなど何も持たない人の位置を計測します。約50m×8mの範囲を5個のLRFで計測しています。
屋内人位置計測システム(カメラ画像との比較)
人位置計測システムの画像と、カメラ画像を比較しています。ピンクのシャツを着た人にHumanAのタグをつけ、追跡しています。
価格
設置される場所の広さや形状により使用するセンサの数が異なりますので、個別にお見積りさせていただきます。
また、機材とソフトウエア「HumanTracker」のレンタルも行っております。